目次
みなさん、勉強おつかれさまです!!
1.理想気体
はい!今回も復習から行きますよ!!
過去に何回か質問したことがありますが、もう一回質問します!!
理想気体とはなんですか?
理想気体
ボイル・シャルルの法則が常に成り立つ気体
です!!
この単元もこの「理想気体」の性質について学んで行きたいと思います!!
2.定圧熱容量\(C_p\)と定積熱容量\(C_V\)の関係
以前、「定圧熱容量\(C_p\)と定積熱容量\(C_V\)の関係」について
学びました!
さて、どのような関係だったか覚えてるでしょうか、、
少し複雑な式ですが、
$$C_{p} = C_{V}+\left \{ p+ \left(\frac{\partial U}{\partial V}\right)_{T} \right \} \left(\frac{\partial V}{\partial T}\right)_{p}$$
の関係が「どんな気体でも」成り立っていました!!
そして、理想気体の場合はこの式がさらに簡単になるのです!!
そしてその簡単になった定圧熱容量\(C_p\)と定積熱容量\(C_V\)の関係式のことを、
3.マイヤーの関係
まずは最初にマイヤーの関係式を見てみましょう!
マイヤーの関係式
理想気体の、定圧熱容量\(C_p\)と定積熱容量\(C_V\)には以下のような関係があります。
\(C_{p} = C_{V}+NR\)
4.マイヤーの関係式の証明
では、この「マイヤーの関係式」を導いてみましょう!!
導き方(証明)
全ての気体に対して、
$$C_{p} = C_{V}+\left \{ p+ \left(\frac{\partial U}{\partial V}\right)_{T} \right \} \left(\frac{\partial V}{\partial T}\right)_{p}$$
が成り立ちます。そして、
前回の単元より、理想気体では、
$$\frac{\partial U}{\partial V}=0$$
となるので、以下のように計算することができます。
\begin{align}
C_{p} &= C_{V}+\left \{p+ \left(\frac{\partial U}{\partial V}\right)_{T} \right \} \left(\frac{\partial V}{\partial T}\right)_{p}\\\\
&= C_{V}+p\left(\frac{\partial V}{\partial T}\right)_{p}
\end{align}
ここで、理想気体は「ボイル・シャルルの法則が常に成り立つ気体」だということを考えると、
上の式の\(V\)に、
$$ pV=NRT$$
$$ V=\frac{NRT}{p}$$
を代入することができます。
では実際に、代入すると、
\begin{align}
C_{p}&= C_{V}+p\left(\frac{\partial V}{\partial T}\right)_{p}\\\\
&= C_{V}+p\frac{\partial}{\partial T}\left(\frac{NRT}{p}\right)_{p}\\\\
&= C_{V}+p\frac{NR}{p}\frac{\partial}{\partial T}T\\\\
&= C_{V}+NR
\end{align}
よって、
$$C_{p} = C_{V}+NR$$
を示すことができました!!
まとめ
理想気体:ボイル・シャルルの法則が常に成り立つ気体
定圧熱容量\(C_p\)と定積熱容量\(C_V\)の関係
- どんな気体でも
$$C_{p} = C_{V}+\left \{ p+ \left(\frac{\partial U}{\partial V}\right)_{T} \right \} \left(\frac{\partial V}{\partial T}\right)_{p}$$
- 特に理想気体だと
$$C_{p} = C_{V}+NR(マイヤーの関係式)$$
が成り立つ。
この単元は以上です!お疲れ様でした!
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