26.熱力学第一法則よりわかること2(難易度:⭐️)

目次

  1. 熱力学第一法則
  2. 内部エネルギー
  3. 熱力学第一法則からわかること2

 

みなさん、勉強おつかれさまです!!

前回の単元では、物理学で

非常に大切な、「熱力学第一法則

と「熱力学第一法則から導かれる性質」について勉強しました。

 

この単元では、「熱力学第一法則からわかること」を

もう一ついっしょに考えていきたいと思います!!

 

 

1.熱力学第一法則

まずは、二つ前の単元で勉強した「熱力学第一法則」について復習しましょう!!

熱力学第一法則

\((T;V,N)\overset{}{\longrightarrow}(T’;V’,N’)\)というふうに変化した時、

$$ \Delta U = Q + W $$

が成り立つ。

\(\Delta U \)内部エネルギーの変化量

\(Q\):変化の際に外からもらった熱量

\(W\):変化の際に外からされた仕事

はい!

式の形は覚えましたか??

そんなに複雑な式ではないので、着実にゆっくりと

覚えていきましょうね!

 

 

2.内部エネルギー

熱力学第一法則からわかること見る前に、

まず「内部エネルギー」について復習しましょう!!

さて、内部エネルギーといわれて、すぐに定義を言えますか??

 

 

 

はい!答えは、、

 

内部エネルギー

分子の運動エネルギーを全て足したもの

となります!
内部エネルギーとは本当に簡単で、
ただの「運動エネルギー」です!
内部エネルギーについてあまりわかんないな、、というかたは
こちらから是非勉強してみてください!
]

3.熱力学第一法則からわかること2

実は

内部エネルギー\(U\)は、温度\(T\)の増加関数となる

ということを、熱力学第一法則から導くことができます!!

 

そのまえに、もう一つだけあつ言葉を勉強します。

それは「熱容量」です。

熱容量

物体の温度を1℃上昇させるのに必要な熱の量

得た熱\(d’Q\) と温度の変化\(dT\) と熱容量\(C\)の関係は

となる。

 

また、熱容量の性質として、

熱容量はどんな体積、温度でも常に正の値をとる。

ということがわかります!!

 

 

さて、これで

内部エネルギー\(U\)は、温度\(T\)の増加関数となる

を導く準備ができました!!

それでは実際に導いて見ましょう!!

導くこと  「内部エネルギー\(U\)は、温度\(T\)の増加関数となる」

導く方法

まずは、熱力学第一法則

を考える。

状況として、「定積変化」を考える。

定積変化というのは「気体の体積が変化しない変化」なので、

もちろん気体は仕事をしない。

したがって、

$$W=0$$

となる。すると熱力学第一法則は

と変形することができます。つまり、

となるのです。

ここで、一旦この式は置いておきます。

次に、熱量\(Q\)について考えて見ましょう!

ここで、熱容量の定義を思い出してみると、

 

と変形することができます。

つまり熱量というのは、この両辺を積分することで、

という風に、熱容量\(C\)を温度\(T\)で積分した

形で書くことができます!

すると、先ほどの、

と組み合わせることで、

次に、この両辺を微分してみます。すると、

ここで、熱容量の性質として、

熱容量は絶対に正の値をとる

ので、

つまり、

したがって

となります。

これは、温度\(T\)に関する一階微分が正ということです。

これはまさに、「内部エネルギー\(U\)は、温度\(T\)の増加関数となる」

ことを表しています!!

したがって、導くことができました。

まとめ

熱力学第一法則:\((T;V,N)\overset{}{\longrightarrow}(T’;V’,N’)\)というふうに変化した時、

\(\Delta U = Q + W\)が成り立つ。

 

内部エネルギー:分子の運動エネルギーを全て足したもの

 

熱力学第一法則より、「内部エネルギー\(U\)は、温度\(T\)の増加関数となる」ことがわかる。

 

この単元は以上です!お疲れ様でした!

 

 

 

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