24.熱力学第一法則(難易度:⭐️)

目次

  1. 内部エネルギー
  2. 熱力学第一法則

みなさん、勉強おつかれさまです!!

前回の単元では、「気体の体積弾性率」

について勉強しました。

 

今回の単元からはまた少し内容がかわります!!

 

 

1.内部エネルギー

さて、「内部エネルギー」というものまずは定義しましょう。

内部エネルギー

分子の運動エネルギーを全て足したもの

例えば、「運動エネルギー」といわれたら、すぐにイメージがわきますね!!
もし、物体を投げたとしたら
$$T = \frac{1}{2}mv^{2}$$
という風に書くことができます。
内部エネルギーというのは、その物体が「分子」という非常に小さいものになっただけです!
分子の運動エネルギーの総和がそのまま理想気体の内部エネルギーとなります。

 

内部エネルギーって\(U=\frac{3}{2}NRT\)じゃないの?

それはある特別な気体だけなんです!!

高校で物理を学んだ方は、

「内部エネルギーって\(U=\frac{3}{2}NRT\)じゃないの」

と思われたかもしれません!

 

素晴らしいです!!それももちろん「内部エネルギーの式の一つ」なのです!

すこし、詳しく説明すると、それは

単原子分子の理想気体の内部エネルギー

なのです!!

熱物理学を学んでいく上でいらない知識なので、

「特別な気体」ぐらいに思ってください!!

 

 

2.熱力学第一法則

さて、次にさきほど勉強した「内部エネルギー:\(U\)」が出てくる

非常に大切な法則をご紹介します。

熱力学第一法則

\((T;V,N)\overset{}{\longrightarrow}(T’;V’,N’)\)というふうに変化した時、

$$ \Delta U = Q + W $$

が成り立つ。

\(\Delta U \)内部エネルギーの変化量

\(Q\):変化の際に外からもらった熱量

\(W\):変化の際に外からされた仕事

これは「熱物理学」でもっとも有名な式といっても過言ではありません。

 

とはいうけれど、こんな式を見せられても

まったくわかりませんよね笑

僕はこの式を初めてみた時、頭の細胞が3つぐらい

お亡くなりになるのを感じました。

 

そこで一つ例を考えてみましょう。

 

 

 

例 ピストンを押す(断熱操作)

ピストンを押す操作を考えます!ただし、ピストンは、あついコンクリートで覆われていて

外と熱のやり取りはできないものとします。

すると、\(Q=0\)となりますね?

すると、熱力学第一法則は、

$$\Delta U = W$$

となります!

そして、ピストンを押すことを考えましょう!

すると中にある気体は押されることになります!

そうすると、「仕事をされる」ことになるので、

\( W \gt 0\)となります。

すると、

 

つまり、

内部エネルギーが正になります!!

さて、これはどういうことかを直感的に理解してみましょう!

 

ピストンを押す前、中では気体分子がこどものように動き回っています!

そして、ピストンを押すことで動ける幅が狭くなりますよね?

すると、もともと動いていた分子がその分だけより早く運動します!

ここで「内部エネルギー」の定義を思い出してみると、

分子の運動エネルギーを全て足したもの」でした。

なので、内部エネルギーが増えます。

なので、 が成り立つのです!!

 

まとめ

内部エネルギー:分子の運動エネルギーを全て足したもの

熱力学第一法則:\((T;V,N)\overset{}{\longrightarrow}(T’;V’,N’)\)というふうに変化した時、

$$\Delta U = Q + W$$

が成り立つ。

 

この単元は以上です!お疲れ様でした!

 

 

 

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