17.気体がする仕事  (難易度:⭐️)


目次

  1. 気体がする仕事(圧力が一定)
  2. 気体がする仕事(圧力が一定でない場合)

 

みなさん、勉強おつかれさまです!!

前回の単元では、「仕事」や「圧力」について勉強しました。

この単元では、それらをたくさん使います!!

不安になったらすぐに戻りましょうね!!

では、本題に入っていきましょう。

まず考えるのは、「気体がする仕事です

 

 

1.気体がする仕事(圧力一定)

気体の圧力\(p\)が一定のまま、壁が \( \Delta x\)だけ移動する場合、

気体がする仕事\(W\)は、前回の単元より、

「仕事=力\( \times \)距離」をかければよかったので、

また、力と圧力の関係より、\(F= p \times s\)  が\成り立つので

これらを用いると、気体がする仕事\(W\)は

となります。

したがって、

気体がする仕事(圧力一定)

気体がする仕事\(W\)は、気体の圧力を\(p\)とすると、

で与えられる

さて、ここまで大丈夫でしょうか?

 

今考えたのは、同じ圧力でずっと押している場合です。

次に考えるのは、「押している途中で圧力が変化する」場合です。

 

2.気体がする仕事(圧力が一定でない場合)

ここで、

の式において、「気体の圧力\(p\)が一定でないとき」を考えましょう。

 

また、体積が、\(V\)から、\(V+\Delta V\)に変化した場合を考えましょう。

このとき、体積の変化分\(\Delta V\)が非常に小さいとして、

圧力変化をします。

 

すなわち、圧力\(p\)の一定の変化つまり、

「定圧変化」をしたと見なすと、このとき気体のした仕事は、

$$ \Delta W = p(V) \Delta V$$

そこで、両辺、\( \Delta V \to 0\)とすると、

このように、一般的な形で表現すると

となるので

 

気体がする仕事(圧力が一定でない場合)

気体がする仕事\(W\)は、気体の圧力を\(p\)とすると、

 

 

で与えられる。

 

こんな、積分を含んだ式をいきなり出されても

どうすればいいかわからないですよね笑

次の単元からは、「理想気体の場合について」

具体的に、気体のする仕事を計算してみたいと思います。

 

 

まとめ

気体がする仕事\(W\)は、気体の圧力を\(V\)とすると、

で与えられる。

 

この単元は以上です!お疲れ様でした!

 

 

 

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